カテゴリー別アーカイブ: 認知症疾患医療センター

「アミロイド抗体療法」を行っています

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

当院は認知症疾患医療センターに指定されており、最近テレビや新聞でも話題になっている「アミロイド抗体療法」を行っています。

お薬の名前は「レケンビ®︎」と「ケサンラ®︎」です。
これまでにそれぞれ約50人及び約30人の方に投与を行っています。
軽度認知障害(MCI)から初期の認知症と判断された「アルツハイマー病(すなわち脳にアミロイドが蓄積していることが証明された方)」にしか使えないお薬になります。

これら2つのお薬の違い、効果の考え方、副作用については説明するだけでも1時間以上かかることもあります。

どんな治療もそうですが、事前に可能な限り情報を集めて少しでも理解を深めておくことはとても重要なことです。

何より患者さんご本人がこれからの自分の人生のことを考えて「前向きな気持ち」で治療を受けていただくことが大切です。

もちろん治療の継続するためには、ご家族をはじめとする周囲の方々の協力が不可欠になります。
事前の検査が大変だったり、点滴で時間を取られたり、途中でも何度か検査をしないといけなかったり、大変な根気のいる治療にはなりますが、「ありがたいなあ」「おかげさまだなあ」という気持ちの中で治療が進められるといいと思います。

当院の「全仁会ニュース」の記事も是非ご覧ください。

【全仁会News114 p4.5】

全仁会News 114PDFデータ

 

【全仁会News119 p2.3】

全仁会News 119PDFデータ

 

認知症疾患医療センター センター長 涌谷

市民公開講座『第23回もの忘れフォーラム』開催のご案内

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

2026年3月7日(土)、13時15分~16時(受付12時30分~)、市民公開講座 『第23回もの忘れフォーラム』が、川崎医科大学 現代医学教育博物館にて開催されます。

[チラシPDFはこちら]

もの忘れフォーラムは、倉敷平成病院と川崎医科大学附属病院が毎年開催している市民公開講座です。

今年は、「認知症の共生と予防の真の実現を目指して」「川崎医科大学附属病院での認知症に対するAβ抗体製剤の現状」の2講演が予定されております。

倉敷平成病院でも、Aβ抗体製剤の治療を導入しております。
認知症の進行を緩やかにする効果がある治療となりますので、是非ご興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。

申込締切は2月18日(水)となっております。
申し込み方法につきましては、「市民公開講座 もの忘れフォーラム」のホームページをご確認下さい。

認知症になっても慣れた場所で自分らしく暮らし続けられる「共生社会」として、当院がその一つの場所となれるよう、これからも様々な活動に取り組んでいきたいと思います。

秘書課 U

第13回わくわくカフェ開催報告

12月6日(土)に認知症疾患医療センターで第13回「わくわくカフェ」を開催し、19家族・計37名の皆さまにご参加いただきました。
午前中の時間を使って、認知症に関する講演をはじめ、グループでの自己紹介、リハビリステーションピースの理学療法士による体操のほか、創作、うたと演奏コーナーなど盛りだくさんの内容で開催しました。
プログラム冒頭の講演では、通常のもの忘れと認知症によるもの忘れの違いや、認知症予防に効果的な脳を守る3大要素(栄養・運動・交流)に関する話があり、メモを取りながら受講する参加者の方々もいらっしゃいました。グループごとでの自己紹介で緊張がほぐれると、体操コーナーでは手話を交えた歌唱の機会もあり、参加者同士で笑顔が見られることもありました。創作ではクリスマスのハンドベルをデコレーションし、完成したベルを使って「ジングルベル」の歌に合わせて演奏を行いました。プログラム最後の、「上を向いて歩こう」の歌唱では、スタッフによるピアノ&ギターの生演奏に加え、患者さんのハーモニカも加わり会場全体が素敵な音楽に包まれました。
参加されたご家族の方からは、“両親が他のご家族と楽しそうに話す姿を見てもっと交流させてあげたいと感じた”、“家族同士の悩みを話し合い、気分がすっきりした”などの声をいただきました。わくわくカフェが患者さんとご家族を明るく笑顔にする交流の場となるようこれからもスタッフやボランティアの方一同で精進して参ります。

 

認知症疾患医療センター リハビリテーション部 CP Y

認知症カフェを知っていますか?

認知症カフェとは…認知症の方やそのご家族、介護・医療の専門職、地域の方など誰でも気軽に参加でき、安心して過ごせる集いの場所です。

認知症カフェは、1997年のオランダで開催された「アルツハイマーカフェ」が始まりとなっています。
日本では2012年に認知症施策の「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」において初めて紹介され、その後、全国に急速に広がりました。

認知症カフェを運営しているのは、地域包括支援センター、社会福祉協議会、介護事業所、医療機関、NPO法人、喫茶店などさまざまです。
認知症カフェの内容や開催時間は各カフェによって異なりますが、主にカフェタイムや介護相談、アクティビティ(体操・手芸など)が行われています。

当院では2025年12月6日に第13回わくわくカフェ(認知症カフェ)を開催し、認知症の方とご家族、ボランティア、医療スタッフが大勢参加しました。
内容はスタッフ講話、体操、ハンドベル制作です。そして、作成したハンドベルを使って、みんなで合奏、楽しいひとときを過ごすことができました。

次回の開催は未定ですが、開催日時が決定すれば外来に掲示されます。興味のある方は参加してみてください。

もの忘れ外来看護師 T

認知症と向き合うご家族のために ――家族教室のご紹介――

認知症の患者さんを一番身近でみておられる家族の方にとって、「これでいいのかな?」「誰にも相談できない…」と感じられることはありませんか。
認知症について幅広く知識を得ることで、家族の方のご不安を少しでも軽く出来たらと、認知症疾患医療センターでは、『家族教室』という勉強会を開催しています。
この教室は、全5回の講座を月1回、毎回違う職種が担当し、それぞれの視点からお話をしています。

①医学:認知症の基礎知識(医師)
②介護福祉:制度やサービスの利用方法(精神保健福祉士)
③運動:認知症予防や進行予防に効果的な運動方法(作業療法士)
④看護と栄養:日常生活での工夫や、栄養バランス(看護師・栄養士)
⑤心理:患者さんへの関わり方や、ご家族のストレス対処(公認心理師)

2025年度は7月からスタートしており、これまでのところ、③までが終了しています。

この教室の特徴は、専門職からのお話に加えて、グループワークを行うところです。
それぞれの回の内容にまつわるテーマを設けて、少人数のグループで話し合うという時間があります。ご家族の方からは「理解が深まった」「共感することが多かった」「ヒントがもらえた」などのお声をいただいています。
どの回も、グループワークの時間が一番盛り上がり、ご家族同士の交流が自然に広がっています。

そして、来月11月の講座は、いよいよ「心理」の回です。高齢の方や認知症の方の「こころ」についてクローズアップしつつ、ご本人の気持ちへの寄り添い方や、ご家族自身の心の健康を保つことについてお話したいと思います。
グループワークを通じて、ストレス対処やお気持ちの整理について実践的に話し合えたらとも思います。

来年度の家族教室ご参加の申し込みは、院内掲示やチラシ等でご案内いたしますので、ご興味のある方は是非職員までお声かけいただけたらと思います。

公認心理師 M

※イラスト:イラストAC

「第5回オレンジメモリーウォーク in 倉敷」参加報告2025

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

2025年9月18日、世界アルツハイマーデー(9月21日)の前夜祭記念行事として、公益社団法人 認知症の人と家族の会 岡山県支部主催「第5回オレンジメモリーウォーク in 倉敷」が倉敷美観地区にて開催されました。120名もの方が参加されたとのことです。

このイベントは、認知症に対する理解を深め、認知症の方やそのご家族を支援することを目的とした啓発活動です。認知症への支援や理解を示す色である「オレンジ色」のものを身に着けて美観地区を歩き、偏見をなくし、地域全体で支え合う意識を高めることを目指しています。

倉敷平成病院 認知症疾患医療センターは第1回から継続して参加しています。今年のゴールは倉敷市芸文館で、当センター長・涌谷先生がご挨拶をされました。先生は下着と靴下以外すべてをオレンジ色で統一され、参加者の注目を集めました。また、「軽度認知障害(MCI)」という言葉をAIでポジティブに変換したところ「みんなの ココが いい!」という言葉が得られたとのことで、寄せ書きにもこのフレーズを記されました。

当日は天候が心配されましたが、ウォークの時間帯は雨も降らず、無事に開催されました。午後6時にスタートし、6時30分に芸文館へ到着。その後、7時までセレモニーが行われました。美観地区を歩いていると観光客から「何の集まりですか?」と声をかけられ、オレンジメモリーウォークについて説明する場面もありました。幅広い世代が一緒になって取り組む姿から、この活動の広がりと大切さを実感することができました。

多くの方々が参加し、認知症について考えてくださっていることを改めて感じ、日々認知症の患者さんの診療に携わる公認心理師としても、非常に意義深い一日となりました。

倉敷平成病院 公認心理師 H

「第4回オレンジメモリーウォークin倉敷」参加報告2024

認知症疾患医療センターの相談窓口

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

みなさん、こんにちは。
連日厳しい暑さが続いていますね。小まめな水分補給を忘れずに、体調にお気を付けてお過ごし下さい。

さて、今回は認知症疾患医療センターの相談窓口について、ご紹介をさせていただきます。


認知症疾患医療センターは1階西玄関、MRI検査室の向かいにあります。
入り口では認知症に関する講演会等のチラシや資料の配布をしており、自由にお持ち帰りいただけます。
当院もの忘れ外来の活動についてのお知らせもこちらに掲示しています。

部屋の中には認知症に関する本を多数置いてあり、貸出もしています。診察の合間にお読みいただくことも可能ですので、ご興味がありましたらいつでもお立ち寄り下さい。

認知症疾患医療センターでは、もの忘れ外来の受診やお困り事等に関する相談について、私たち相談員が相談を受け付けています。
「もの忘れ外来を受診をするか悩んでいる」「家族にもの忘れの症状が出てきて・・・」等々、ご相談がありましたらお気軽にお越し下さい。

精神保健福祉士 A

イラスト:イラストac

 

第12回わくわくカフェ開催報告

第12回『わくわくカフェ(もの忘れ予防カフェ)』開催報告
~笑顔あふれるひとときを皆さまと~

6月21日(土)、認知症疾患医療センターで第12回「わくわくカフェ」を開催し、19家族・計37名の皆さまにご参加いただきました。
今回は、脳神経内科 涌谷陽介先生による「認知症予防には“運動・栄養・交流”が大切」とのお話に始まり、リハビリステーションピースの作業療法士によるストレッチ体操創作レクリエーション、初企画となるフラダンス披露など、盛りだくさんのプログラムでお届けしました。

創作活動では、うちわを使った楽しいゲームで盛り上がった後、季節を感じるオリジナルうちわを制作。会場は活気と笑顔にあふれました。特に印象的だったのは、フラダンスの時間。ダンスを習われている患者さんとご家族が衣装に着替えて素敵な踊りを披露してくださいました。他の患者さんも自然と前にでて一緒に踊り、会場が一体となる温かいひとときとなりました。

「本人の楽しそうな表情を見て、私も嬉しくなりました」とのご家族の声もいただきました。この取り組みがご本人の笑顔を引き出し、ご家族の心にも寄り添える場となったことを実感しています。

今後もご家族の交流の場としてだけでなく、ご本人様が輝ける場面作りを提供していけるよう工夫していきたいと思います。

認知症疾患医療センター・リハビリテーション部 CP H

 

第11回わくわくカフェ開催

アルツハイマー病の新しい2つの治療薬

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

アルツハイマー病の新しい2つの治療薬が相次いで認可されました。
テレビや新聞をはじめとして,色々なメディアで取り上げられています。
お薬の名前は「レケンビ®︎」と「ケサンラ®︎」です。

作用する仕組みは若干異なるものの、どちらのお薬もアルツハイマー病の脳に溜まるアミロイドβ蛋白(Aβ)を脳の中から取り除く薬剤です。

ポイントを簡単にあげておきます。

①アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)および軽度(初期)認知症の患者さんが対象であり、認知機能障害が進行した患者さんにはは対象にならない。

②事前に認知機能検査や頭部MRIを受けて、投与の基準を満たしているかどうか確認が必要。

③髄液検査あるいはアミロイドPETという検査を行なって、Aβが脳内に沈着していることが確認された場合に投与ができる。もし、Aβが脳内に沈着していないと判定された場合は、投与はできない。

④レケンビ®︎は2週間に1回、ケサンラ®︎は4週間に1回の点滴静注。投与期間は、レケンビ®︎は原則18ヶ月(1年半)。ケサンラ®︎は、投与開始1年目でアミロイドPETを行いAβが十分に除去されていれば投与を中止できる。除去が不十分であれば18ヶ月まで継続する場合もある。

⑤どちらもAβに対する「抗対医薬品」であり、ワクチンと同じ様にアレルギー反応などの副反応が起きる場合がある。

⑥Aβ関連画像異常(amyloid–related imaging abnormalities;ARIA)が副反応として生じる場合があり、投与開始半年間は頻繁に頭部MRを撮影することが義務付けられている。ARIAは、ほとんど場合無症状ですが、まれに頭痛、意識障害、けいれんなどの症状を起こすことがある。ARIAが生じた場合、定められた基準に従って、投与を中断したり中止したりする必要が生じることがある。

⑦どちらのお薬も高額な薬剤なので、健康保険の負担度や所得に応じて高額医療費制度を使える場合がある。

 

添付のPDFにもう少し詳しいお薬の説明を載せていますので、ご興味のある方はご覧ください。

また、最近ではGoogleなどの検索サイトにお薬の名前を入力すると、色々な情報を得ることができます。
とはいえ、なかなかパッと理解するのは難しかったりするので、医師からもっと詳しい話が聞きたいぞ〜〜という場合は、当院認知症疾患医療センターの受診予約の相談をしてください。

認知症疾患医療センター センター長 涌谷

イラスト:イラストAC

5月より認知症新治療薬「ケサンラ」治療を開始予定

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

令和7年3月27日、認知症新治療薬「ケサンラ」の薬剤説明会が日本イーライリリー(株)より執り行われました。
4月18日には院内キックオフ会議を施行し、当院認知症疾患医療センターでは、令和7年5月より「ケサンラ」の治療を開始予定です。

「ケサンラ」治療においては、頭部MRI検査や認知機能検査、アミロイドPET検査等を行い、治療条件に該当した方に導入が可能となっています。
近年、アルツハイマー病に対する社会の理解は進み、新薬開発などにより治療の選択肢が広がっており、「ケサンラ」もその一つとなっています。「ケサンラ」は認知症症状の進行をゆるやかにする効果が期待されます。
治療のこと、不安なことがあれば是非ご相談ください。

ケサンラ®による治療を受けられる患者さん向けサイト

秘書課(医療秘書) S.U