アルツハイマー型認知症(AD)は進行性疾患ですので、ならないための予防が重要です。予防のためには、よく頭を使うことが最も効果的です。趣味活動やレクリエーション活動に積極的に参加するようにしましょう。
最近ではアルツハイマー病の発症にも、生活主観が関わっていることが明らかになってきました。糖尿病が危険因子であると報告されている例もあります。
軽度認知症と診断されても、脳活性化リハビリテーションに代表されるように、適度な運動を行い、趣味や社会的活動を出来るだけ続けていく事が大切です。
問診・検査を実施し、鑑別診断後はそれぞれの方にあった、リハビリテーションプログラムをコーディネートします。リハビリテーションとは「脳活性化リハビリテーション」のことです。
当グループでの通所、または入所にて継続的にフォローをさせて頂きます。また、遠方の方や自宅近くでのフォローをご希望される方は他院への紹介・ホームプログラムのご案内をしております。
目的:その人らしさを十分に引き出す。
→ちぎり絵・習字・ぬりえ・書道・フラワーアレンジメント・カラオケ・囲碁・合同で作品を作る(創作活動)など
目的:友人関係を築き、QOLを向上させる。
→回想法・歌声広場・代表講話・誕生会・夏祭りなど
目的:自立性を維持、向上させる。
→排泄・食事・歩行訓練・体操など
医師が必要と判断した方には、3ヶ月もしくは6ヶ月毎の受診による検査を実施しております。
「脳活性化リハビリテーション」の効果についてはグラフをご覧ください。
3年の経過を見て、内服のみと、内服+脳活性化リハビリテーションの併用群とを比較すると、脳活性化リハビリテーションを実施したほうが進行を遅らせることが出来ているということが分かります。
倉敷平成病院は、倉敷老健・倉敷在宅総合ケアセンターを同グループ内に持っており、そちらでの脳活性化リハビリテーション実施により一貫した治療とケアが実施できると考えております。
ご高齢の方は疾患として、認知症だけを抱えておられる方はほとんどおられません。高血圧などの全身管理を含め、継続的に診療・フォローさせて頂いております。
脳の活性化で最近話題になっているのが「脳活性化リハビリテーション」と呼ばれる方法です。
「読み・書き・計算」などを中心とした教材をスタッフがコミュニケーションを取りながら行うことで、脳機能を維持・改善する効果があると言われています。
理解する力や判断する力などの認知力を調べるテスト(MMSE)において、脳活性化リハビリテーションを行った群の方が学習療法を行っていない群よりも、得点が高いという結果が出ています。当院では、予防リハビリテーションを中心に脳活性化リハビリテーションを積極的に行っています。